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■ お見積りの内容について
 お客様が一番気になる所はやはり価格ではないでしょうか?しかし同じ建物であってもなぜ価格が異なるのでしょうか?はたして家全体を塗り替えるのにはいくら位かかるのでしょうか?

 お家の塗替えの見積価格はその作業性、工事内容及び工法、塗膜の状況によって異なってきます。戸建住宅の塗替えの場合、各業者から見積りを取った場合内訳の項目がそれぞれ異なり、お客様が見積書を比較検討する際に解りにくいという事が良く有ります。

 その原因は現実的に工事範囲(塗装する場所)が異なったり、屋根・外壁の面積を決める数量の拾い出し方法が異なったりする為数量に差が出てきます。また、軒天、破風板、雨樋、雨戸などが含まれているのは当然ですが、屋根の雪止め・手摺、換気フードなどの鉄部など、抜け落ちた項目がないかどうか確認します。

 また、決まった共通の塗装仕様書というものがない為、各業者さんがそれぞれの仕様で見積もりますので価格はまちまちで、合計金額ではかなりの開きが出てくるのはむしろ当然と言えます。塗装の見積書に不慣れなお客様によっては大変解りにくく、結局価格の安い業者さんの見積りに関心がいってしまう事は良くあるケースだと思います。

 ただ、最低限の確認事項は良く目を通すべきですし、もし解らない事が有れば遠慮なく各業者さんに解り易く正確な説明を求めるべきと思います。説明を求められた殆どの業者さんは良心的な回答をくれるはずですし、もし満足な回答を得られない業者さんは避けるべきでしょう。


1)
作業性
 作業環境(作業場所の立地条件、足場の設置状況、材料搬入のし易さ、屋根の傾斜角度、近隣との距離など)
2)
工事範囲
 屋根、壁、破風、雨戸、雨樋、バルコニー、などの塗装面積(平方メートル)あるいは長(メートル)がはっきり表示がされているかどうか。
 または項目が抜けていて後から追加工事が発生したりしないか?この点を見積りの段階できちんと内訳を確認する必要が有り、間違っても「一式」などと言う不明確な表示が無いようチェックします。
3)
現在の塗膜の状況
 塗膜の劣化の状況により下地処理の種類が変わってきますので、価格は施工方法、下地処理材の種類、量によって変動します。
4)
工法及び仕様
 工法=どのような材料を使ってどのような塗り方(何回塗るのか)をするのか。
 仕様=使用する塗料の品質、性能、機能など。例えばウレタン、シリコン、フッソなどの選択。又は錆止めのケレンの方法及び錆止め材の種類・塗り回数の確認などが重要です。
 それでは実際にお客様のお家を見積りさせて頂く際、どのような見積り内容になっているかをご説明します。
 まず見積りは面積あるいは長さを正確に測ることが基本となります。実際のところ大体の概算はすぐに出ますが、実際請負う場合には正確に面積を測って見積りを作成します。現場調査の際は実寸法を計ってから積算しますが、正確な数量を計算する為にはやはり図面が必要ですので、出来るだけ平面図・立面図などの図面を御用意下さい。
1) 仮設工事
仮設足場(架け払い)
 数量=足場の数量は足場の水平長さと、建物の上部までの高さによる面積です
一般的な塗装工事では最上部に手摺を計上しないものが多く、最上部の高さに1.0m加えたものを足場の高さ寸法としています。
 単位=平方メートル
飛散防止ネット
 足場の外側に架けて塗料などの飛散を防止する網状のシートです。吹付けをする場合はもちろん、ローラーで施工する際にも塗料は飛散しますので、ご近所とか駐車場の車などには細心の注意を払います。
 
数量と単位=足場架設に準じます
廃材処分費用
 養生用のビニールや塗料の残りや空缶、お宅で不用になったものなどの処分費用です。
資材搬入費用
 足場や他の資材を積んだり降ろしたりする費用です。場所が狭かったり遠くて搬入が難しい場合、この費用は多少割高となります。
片付け清掃費
 作業を行なう時や終了する時の後片付や、周囲を清掃す時ににかかる費用です。現場内は常に整理整頓してきれいにしておきます。
2)
外壁
数量=間口(ヨコ)×高さ(タテ)-塗らない場所
    (サッシ、玄関扉など)
単位=平方メートル
【塗装面の種別】
吹付けタイル
吹付けリシン
サイディング
高圧洗浄
 数量=通常塗装する面は全て洗浄するので、屋根・壁・・軒天などに分けての全ての面積を合計します。
 単位=平方メートル

 塗装する前の洗浄をきちんと行なわないと塗料の密着不良が発生しし易く、下地の補修と同様に仕上がりに影響しますので重要な工程です。
作業中にサッシ廻りなどは高圧水が浸入しやすく、現場では外壁の状態をよく確認して作業を行います。

下地補修
ひび割れ補修 
 数量=ひび割れの幅ごとの全ての長さを合計したものです。単位=メートル。
モルタルのひび割れの幅によって補修方法が異なり、摺り込み工法・ポキシ樹脂注入工法・Uカットシーリングなどの工法により単価は異なります。一般的に戸建住宅・アパートの場合の微細なひび割れにはポリマーセメントやエポキシ樹脂パテでの摺り込みで対応し、比較的挙動が大きい場合は可透性エポキシ樹脂を塗布します。
事前の調査で全体数量を正確に把握する事は難しいので、足場を架けた後に調査・マーキングを行い実数を確定します。

【鉄筋の腐食による爆裂補修】
 数量=壁・軒天などの鉄筋が腐食している箇所全体の数量です。事前の調査で全体の割合を判断し、全ての数量を計算して算出します。
単位=大きさ毎に分けたヶ所数で現しますが、大きさによっては平方メートルを用います。

【欠損部補修】
 
数量・単位=一定の大きさの欠損箇所の合計をヶ所数で表します。
通常はパテやシール材などで補修しますが、モルタルの場合の場合この工法で補修しきれない場合に行ないます。

【打継ぎ目地・サッシ廻りシーリング打替え】
 
数量=サイディングなどの縦目地・横目地の合計数量を計算します。サッシ廻り・窓廻りについても縦・横の数量を合計して算出します。単位=メートル。
単価は撤去・打替えが基本ですが、場所によっては上掛け(既存のシーリングは撤去せず、新しいシーリングを被せる工法)のケースも有り単価は異なります。

4) 屋根
 数量=四角形だけではなく、三角形・台形の計算式などを使って面積を算出します。
なお、屋根の形状によって面積の出し方が違います。曲がったり折れたりしている形状のものは、伸ばした状態で計算する為倍数をかけます。
 単位=平方メートル

スレート屋根(1.5倍) 折板(1.5倍) 瓦棒式(1.2倍) 段葺き(1.1倍)

5)
軒天
数量=幅×長さ 単位=平方メートル
6)
樋・破風・鼻隠し 
数量=幅×長さ 単位=メートル
7)
雨戸
 数量=(ヨコ)×高さ(タテ)×1.2(波々になっている為係数を掛ける) 
 単位=平方メートル  
8) 雑工事
 見積りの段階では把握できなかった不具合などが良く発生したり、又は塗装の予定が劣化が進んで交換になる場合も有ります。許容範囲の工事でしたら無料で対応させて頂きますがが、多少の予備費は事前に計上して頂くようにお願いします。
9)
諸経費(又は現場管理費)

 現場管理費は、工事施工において、品質管理、工程管理、原価管理、労務管理、安全管理などいわゆる工事管理を実施するために必要な経費。具体的には、工事現場で工事管理を行う従業員の給料手当、現場労働者の交通費、安全訓練費等、現場従業員の法定福利費、下請の一般管理費等などです。

 
見積り金額の計算
 見積り金額の計算は、計測した面積、長さに施工単価を入れます。なお、施工単価は面積の多い少ない、塗料の種類、塗り回数、作業のし易さ、下地の状況などにより金額は変動します。

 特に数社から見積書をとる場合には各社の仕様はそれぞれ異なる事が多く、簡単に金額だけで比較・検討する事は難しいと思われます。その為、工事範囲(塗装する場所・範囲)、下地の処理方法、塗装の仕様(使用する下地材と塗料の種類・塗り回数)等を確認する事が重要です。

 また、業者さんによっては詳細な積算の項目がなく、仮設工事一式・外壁塗装一式・屋根塗装工事一式等と表示されている事も有ります。しかし、全て含んでいるという様な見積書でも、後になってから下地処理が含まれていなかったとか、塗装の仕様が低いレベルだったとか、抜け落ちている塗装箇所が多かったなどいうトラブルになるケースが良く有ります。

 また、外壁がサイディングの場合築7〜10年を過ぎるとシーリングの劣化が進行し、硬化・ひび割れ・剥離などが発生し易くなります。そのまま放置すれば外壁から建物内部に雨水が浸入し、建物の耐久性を下げて大切な資産価値と低下させる事にもなりかねません。

 したがって外壁目地・サッシ窓廻り等、イーリングの劣化の状況を正確に調査し、必要性が有ればコーキングの打替えの見積りも追加します。また、シーリングについては一部を除いて撤去・打替えが基本となりますので、単に上掛け(既存のシーリングは撤去せず、そのまま新しいシーリングを被せる安価な工法)でないのかどうか確認します。

塗替え工事のおおよその価格 
場 所
工 種
単位
単価
 足場 外部足場 (登り桟橋・開口部養生を含む)
平方メートル
800
 ネット養生 飛散防止ネット
250
 壁 高圧洗浄 
200
 壁(モルタル) 下地調整(ひび割れ 摺り込み工法)
400〜600
 壁(モルタル) シーラー+ウレタン樹脂塗料 2回塗り
平方メートル
1600
微弾性フィーラー+ウレタン樹脂塗料 2回塗り
1800
シーラー+シリコン樹脂塗料2回塗り
1800
微弾性フィーラー+シリコン樹脂塗料 2回塗り
2000
 軒天 アクリル系カチオン樹脂(防カビ塗料) 2回塗り   
1200
 樋 ケレン+ウレタン樹脂塗料2回塗り  
600
 破風/鼻隠し       〃
900
 屋根 高圧洗浄
平方メートル
200
 屋根(トタン) ケレン+エポキシ錆止+ウレタン樹脂塗料2回塗り
1600
ケレン+エポキシ錆止+シリコン樹脂塗料2回塗り
1800
 屋根(コロニアル) ケレン+プライマー+シリコン樹脂塗料2回塗り
1900
 壁(サイディング) コーキング打ち替え(ひび割れ、硬化の場合)
700〜1000
 雨戸 ペーパー+ウレタン樹脂塗料2回塗り
平方メートル
1500
 その他雑工事 上記合計金額の3〜5%
一式
 運搬費・諸経費 全体工事費の5〜10%位 
 消費税

※上記の単価はあくまでも参考の一部ですが、外壁はいろいろな劣化の状況が考えられます。ひび割れ(クラック)・剥離などの状況により単価が変わりますので、予め御了承お願い致します。また、現場の立地条件・作業性の良し悪し・足場の組み易さなどによっても価格は変動します。

※ベランダ手摺などの鉄部に関しては、錆・腐食などの劣化状況により単価に開きが生じますので、参考価格は表示しておりません。

それでは一般的なお家の面積・数量ではおよそどの位になるのでしょうか?
例えば参考例として以下のような見積りの概算について考えて見ます。

木造2階建て、建坪35坪、築12年くらいで既存の塗膜は吹付けタイル仕様。

外壁はトップコートが白亜化し、外壁には微細なクラックが見られる状況。

屋根はトタン屋根で変退色が進行し、一部の塗膜剥れが見られる。

破風などの木部は生地が出ている。

庭は広く足場の仮設もし易く、材料の搬入など車輌での乗り入れが可能。

外壁・窓周りのコーキングの打替えはない。

場 所
工 種
単位
数量
 足場 外部足場 (登り桟橋・開口部養生を含む)
平方メートル
130〜150
 ネット養生 飛散防止ネット
 壁 高圧洗浄 
120〜140
 壁(モルタル) 下地調整(ひび割れ 摺り込み工法)
m
10
微弾性フィーラー+シリコン樹脂塗料2回塗り
平方メートル
120〜140
 軒天 アクリル系カチオン樹脂(防カビ塗料)2回塗り   
40〜60
 樋 ケレン+ウレタン樹脂塗料2回塗り  
60
 破風/鼻隠し       〃
40〜60
 屋根 高圧洗浄 
平方メートル
100〜140
 屋根(トタン) ケレン+エポキシ錆止+ウレタン樹脂塗料2回塗り
 その他雑工事 上記合計金額の3〜5%
一式
 運搬費・諸経費 全体工事費の5〜10%位 
 消費税
 
上記の内訳・数量の場合、全てを含んだおおよその概算金額では70〜90万の範囲に収まると思います。更に「企業努力」という出生値引きをさせて頂き、お客様に提示させて頂く最終価格を決定します。


※サイディングの目地・サッシ廻りのシーリングの撤去・打替えを全面的に行った場合は15〜20万位の追加となります。また、現場の立地条件・作業性の良し悪し・足場の組み易さなどによっても価格は変動します。

※工事費用の概算ははあくまでも弊社の目安です。地域や工事の請負形態、工事の室や内容によっても異なります。

※ベランダ手摺などの鉄部に関しては、錆・腐食などの劣化状況により単価に開きが生じますので、参考価格は表示しておりません。

別途費用&付帯工事について
 上記の価格に含まれない別途費用としては、おおよそ次のような項目が有ります。見積もりの段階では解らなかったり、足場を架けて調査したところ劣化が予想以上に進んでいたと言うケースは良く有ります。したがって見積もりを依頼するときには業者に綿密な調査を依頼し、出来るだけ不確定要素を少なくしておく必要が有ります。工事が終了した時点で多額の別途費用を請求されることなく、当初のご予算に沿って工事が完了させる為にも必要です。

屋根勾配が5寸以上の場合は足場の架設が必要になり、別途費用がかかります。
大幅な下地補修が必要な場合は価格が多少異なります。例えば外壁サイディング打継ぎ目地の全面打替え・屋根・軒天の剥離・トタン屋根の錆又は腐食の状況などです。

 また本体工事に含まれない付帯工事としては次のような物が有ります。劣化の状況・耐久性・美観の状況を検討しし、ご予算の範囲で可能かどうかご判断下さい。

例えば雨戸戸袋 木製サッシ 木製面格子 木製テラス 鉄骨バルコニー 車庫 ブロック塀 などの塗替えです。

お客様へのアドバイス

 住宅の塗替え工事の場合、建物の耐久性という立場で考えて見ますと、当然替えるべき箇所と劣化が進行して取替を考慮したほうが良い場合が有ります。

 弊社では、取替や取付けが出来るものは塗替えをした場合との費用と耐用年数を顧慮し、御見積り時には両方の提案をさせて頂きます。例えば、雨樋、破風板(鉄板貼り仕様に変更など)、雨戸、窓格子、フードカバーなどが有ります。

 又、屋根や外壁は相当傷んでいても、きちんとした下地処理と耐候性の有る塗装をされた方がお得だと考えます。短い周期での補修や塗膜の劣化は、結局ロングコストの面からデメリットのほうが大きく、建物の耐久性を左右する結果になりかねません。結果的に屋根の貼り替えや、外壁を替える工事は多大な出費を伴います。

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