A. 見積り項目が分かるようになっているか?
見積り明細を見たとき、どのような塗装工事を行なうのか。内容の分かる見積り項目になっているかどうかが大切です。塗替え塗装を依頼した工事項目が明記され、塗装工事に必要な付帯項目も記載されている事が必要です。
工事項目が明記されていれば、依頼した工事に見落としが有っても、依頼していない工事が記載されていても確認する事が出来ます。
B. 工事明細が、工事項目ごとに記載されているか?
次に、重要なのは、工事項目毎に、どのような工程で塗替え塗装を行なうか、が分かるなっているかどうかでなのかとかです。
下地調整では、どの様な方法で行なうかなど、屋根や外壁は高圧洗浄(水洗い)とか、鉄部ならどの程度の錆落しを行なうか、等です。また、下地処理では、外壁にひび割れ等があれば、どのような方法で補修するのか等です。どの様な工程で塗装するかが記載されているかです。例えば、下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回で合計3回塗り等と記載されてあれば確認し易いし、分かり易い。これらが全て合算されて工事金額となり、塗膜の性能にも直結するからです。
C. 塗装する部位の面積が記載されているか?
部位別の塗装面積が記載されている事も重要です。一般的に塗装工事は、材料 ・工賃を合算して外壁用に決めた塗料で塗装すると、1平方メートル当たり0000円と表示する事が多い。
従って、外壁なら塗装面積が何平方メートルとか、屋根が何平方メートルとかの面積表示が必要であり、平方メートルが明記されていれば、平方メートル あたりの単価と掛け算すれば、外壁や屋根の塗装費が確認できます。場合によっては、自分自身で塗装面積を確認すれば、調合性も確認でs来ます。
D. 使用する塗料の種類が明記されているか?
外壁塗料を例に取ると、代表的な種類としてはa.アクリル樹脂塗料、b.ウレタン樹脂塗料、c.アクリルシリコン樹脂塗料、d.フッソ樹脂塗料が有ります。
ある塗料メーカーが提示している塗料積算資料によると、同一の塗装系で、下記のような施工価格(平方メートル当たり)になっています。差が分かりやすい様に、一般的な塗替え年数(目安)も記載しました。なお、比較した塗装仕様は「微弾性フィーラー+水性系各種上塗り」合計3回塗りの平滑仕上です。
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塗料の種類
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※施工価格(平方メートル当たり)
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塗替え年数の目安(年)
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| a. アクリル樹脂塗料 |
2400円
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6年〜7年
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| b. ウレタン樹脂塗料 |
2700円
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8年〜10年
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| c. アクリルシリコン樹脂塗料 |
3000円
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12年〜13年
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| d. フッソ樹脂塗料 |
3600円
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15年以上
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※ 施工価格は、塗装費と材料費で構成されており、下地調整費などは含まれていません。
住宅のライフサイクル等を考え、次の塗替えを何時頃に設定するかで、採用する塗料のグレードが決まってきます。グレードの低い塗料を使用して塗替え回数を増やす、という考え方も有り、またグレードの高い塗料を使用して塗替え回数を減らすとの考えも有ります。
どちらが正解という事は有りませんが、昨今は環境問題等を考慮して、グレードの高い塗料を使用して塗替え期間を延ばす事例が多くなっています。また、長期にわたる耐候性、低汚染性等も考慮したトータル的なコストバランスを考慮し、ウレタン樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料が一般的になってきています。
ここで特に注意して頂きたいのが、2社以上の見積もりを取る場合、使用する塗料のグレードを合せておく事です。例えば、他の1社はウレタン樹脂塗料で見積り、他の1社がアクリルシリコン樹脂塗料で見積もったとすると、見積り金額には差が出て比較できない事になります。
当然、アクリル樹脂系塗料で見積もったほうは金額は安くなり、塗替え年数の目安からみた塗替え年数は短くなる。これでは比較の対象にはなりません。
E. 工事に見合う適正な経費は必要です。
会社を経営する為には一定の利益が必要であり、利益を度外視して安く工事を行なう事は通常は有り得ません。もし利益を度外視した安価な工事を契約したとすれば、施工業者は何らかの形で利益を出そうとするはずです。多分この事が手抜き工事に結びつくのではと心配されます。
「安かろう、悪かろう」と言われますが、良い工事を行なう為にはやはり、適正な価格で契約する事だと思います。しかし、その適正な価格が分からない。その為には相見積もりを取る事は無駄では有りません。