仙台市若林区 Y様 Sアパート 屋上防水・外壁塗装リフォーム事例
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首都圏にお住まいのお客様所有のアパートが震災により被害を受けましたが、元施工のゼネコンさんとのコンタクトも取れなくなり、弊社のHPより調査のご相談を頂きました。 鉄骨ALCに磁器タイル貼り3階建てのアパートでしたが、建物が大きく動いて外壁にはタイルのひび割れ・浮きが数多く見られました。屋上防水及びバルコニー床の防水層も既に劣化が進み、軒天等からの漏水とそれに伴うエフロレッセンス流出による美観の低下が見られました。 現地調査の上2週間後に調査診断書および見積書を提出し、改修案をそのままご承認頂いて工事に着手しました。結果的にはアパート全体にわたる大規模修繕工事となりましたが、建物の耐用年数を大幅に伸ばす事により、資産価値も向上したものと考えています。 |
外壁・屋根塗装リフォームの流れ
屋上防水改修(陸屋根)・バルコニー床防水・外壁タイル補修(貼替え 注入 洗浄)・シール打ち替え(タイル目地 サッシ廻りシール)・鉄骨階・高架水槽架台 鉄部関連塗装 | 2ヶ月間 | ||
塩ビシート(屋上)・ウレタン(バルコニー床)・ウレタン(鉄部関連)・透湿性塗料(軒天)オスモ自然塗料(木製扉・塀) | 540万 |
ALC外壁磁器タイルは地震の挙動によりひび割れ・タイル浮きが広範囲に発生し、結果的にタイル2300枚の貼替えとなりました。RC造とことなってタイル浮きの場合はエポキシ樹脂注入が出来ないため、結果的に全て張り替えとなって枚数が増加しました。 屋上防水層は既存のゴムシートが剥がれ・浮きが見られ、劣化箇所を剥がして補修の上、平場・立上り共に耐久性のある塩ビシート防水としました。バルコニー床のゴムシートも同様で、特にドレン廻りの亀裂から漏水が発生して軒天に流入しており、改修用ドレンを付けて平場・立ち上りをウレタン塗膜防水としました。 外壁タイル目地・サッシ廻りのシール打ち替えを行い、最後に磁器タイル全面を酸洗いで洗浄すると、新築時のような美観と輝きを取り戻し、建物全体の耐久性を向上することが出来たと確信しています |
ゴムシート防水層は剥離し、ドレン廻りからのp漏水が見られます。 | ゴムシート防水材の耐久性は短く、8年~12年前後。 | バルコニー床・立上りのご無視と防水層も劣化・ドレン廻りからの漏水。 |
ALC板の磁器タイルは土台基礎との取合いからすべてひび割れが発生。 | 地震の揺れによる磁器タイルの欠損・タイル浮きが多数見られます。 | 鉄骨造のALC外壁は地震による挙動が大きく、板目地沿いのひび割れが多数見られました。 |
鉄骨階段は塗膜剥がれ・塗膜の変退色が進んで発錆が進行しています。 | 2Fバルコニー床ドレン廻りからの漏水。改修用ドレンを接地。 | 褪色した玄関扉はチョーキングも発生しています。 |
磁器タイルの斫り。下地のALCが傷みやすく補修が必要です。 | 広範囲に発生したラタイル浮き。RC造りと異なり注入が出来ないので張替えとなります。 | 傷んだALC下地を専用の補修材「サンモールC」で補修。 | |
シリコン系の接着剤を使っての貼り付け作業。セメントと比べて接着力が強くひび割れもし難くなります。 |
塩ビシート防水機械固定工法。ドリルで穴を開けてシート固定用のディスク板を取付けます。
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通気を確保するためのシートを下に貼ります。 | |
平場に塩ビシートを接着の上端部を電気溶接で貼り合わせて貼り込みます。 | パラペット立上りも塩ビシート密着工法で仕上げます。 | 磁器タイル目地・サッシ廻りシールの打替え。 |
改修用ドレン取り付け後の状況。上から新たに被せるため漏水の可能性が低くなります。 | 塩ビシート防水機械固定工法は既存がゴムシート・ウレタン塗膜防水・塩ビシートでも改修可能です。 |
バルコニー床・巾木はウレタン塗膜防水。ドレン廻りからの漏水箇所は改修用ドレンを取付けます。 | 磁器タイル張り替え完了のご、タイル目地及びタイル面を酸洗い洗浄して仕上げます。 |
磁器タイル目地のシールを打替え、酸洗い洗浄すると新築時の美しい輝きが戻ります。 | 玄関扉はダイノックシート(硬質塩ビシート)を貼り、三方枠を2回塗りで仕上げます。 |