仙台市若林区 k様邸 外壁・屋根塗装リフォーム事例
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震災による損傷が残ったままの住宅の塗り替えですが、窯業系の外壁パネルの浮き・ひび割れ・欠損が多数見られます。地震による挙動の為シーリング材が破断して内部が露出し、外装パネルの釘が浮いて隙間が生じています。 このままの状態だとパネルの切断面に雨水が侵入し、水を含んでパネルが脆くなったり凍害を起こして破壊されることが有ります。特に、地震時にシーリング材がパネルを引張り、欠損を生じているのが特有の症状です。 更に内部に雨水が侵入すると防水シートの損傷部を通して木部に至り、最悪の場合は腐食することも有るので放置はできません。対策としては板の縦目地シールの打ち替えと共に、ひび割れや欠損部を適切に補修する必要があります。 欠損やひび割れ補修の場合、安易にシーリング材で補修すると内部に含まれた可塑剤が塗膜の表面ににじみ出てしまい、ミミズ腫れの様な跡が残って美観を損ないます。 |
外壁・屋根塗装リフォームの流れ
コロニアル屋根 103㎡(コーヒーブラウン)外壁リシン 228㎡(Hana-129)、軒天 58㎡(白)、軒樋、竪樋35m、破風・鼻隠し54m、玄関クロス貼替え その他工事 | 25日間 | ||
強化シーラー+弱溶剤系シリコン樹脂塗料(屋根)、透湿性塗料(軒天)、微弾性フィーラー+水性シリコン樹脂塗料(外壁)、ウレタン樹脂塗料(鉄部・塩ビ製品) | 159万 |
補修はまず浮いたパネルの釘をネジが切られたボード専用釘で打替え、欠損・ひび割れ補修を行なった後、板目地のシール打ち替えを行います。 今回、欠損補修に使用した材料はエポキシモルタルですが、硬化すると硬くて耐久性が有りブリード(にじみ)が生じないのが特徴です。補修後、表面をダスター刷毛でぼかすとある程度パターンも戻り、塗装仕上げ後でもあまり補修箇所は目立ちません。(マンション震災復旧工事などで行われている工法です) 打替えは最後に塗装仕上げするのでウレタン樹脂シール材でも構いませんが、ややグレードの高い変性シリコンで打替えを行いました。変性シリコンは表面に塗料が載って耐久性があります。 なお、市販の透明なシリコンシーリングで補修されているケースを良く目にしますが、塗装の際には塗料が載らないばかりか必ずブリードを起こしてしまう為お勧めしません。その上、接着力が強くて剥がすのが大変で塗装屋さん泣かせのシロモノなのです。 |
コロニアル屋根は比較的良好な状態で、反りや塗膜の剥がれは少ない状況。 | 北面は裳・カビ・大気汚染物質の堆積が見られます。 | 外壁のリシン吹き付けは変退色が著しく、塗膜の保護機能は失われていました。 |
震災による外壁パネルの浮きが数多く見られ、400本ほどの釘を打ち直して補修しました。 | セメント系の外壁パネルは震災で角が数多く欠損しています。 | 震災の激しい揺れのためコーキング剤が破断・剥離を起こして雨水の侵入を招いています。 |
屋根・軒樋の内部を高圧洗浄の後、1日の乾燥期間をおいた後エポキシ系の強化シーラーを2回塗ります。 | 仕上げは弱溶剤系のシリコン樹脂塗料を2回塗って仕上げます。 | 外壁板の縦目字及びサッシ枠廻りの傷んだシール材は全て撤去・打替えを行います。 |
浮いた外壁パネルは外壁専用の釘を打ち直して補強します。 | 補修材は強度の出るエポキシ系樹脂モルタルを充填。 | 補修の後、微弾性フィーラー+シリコン樹脂塗料2回塗りで仕上げます。 |
施工完了 | 施工完了 |
施工完了 | 施工完了 |
施工完了 | 内部足場を仮設の上震災で傷んだ玄関のボード・クロスを補修&貼替え。 |