仙台市宮城野区 H様邸 外壁・屋根塗装リフォーム事例
|
震災の時津波が押し寄せて床上1.0mまで浸水し、その後内部のリフォームは済まされたのですが外壁・屋根は手付かずでした。 幸い、サイディング張りの外壁は津波による損傷は無く、モニエル瓦(平型)も破損などはなく全面的な塗替えとなりました。 施主様としてはより耐久性に優れるスペックを希望されていた為、今回はモニエル瓦をエースペイント社の「モニエルサン瓦」の施工前下地材で塗り、仕上げ材は弱溶剤系2液型の「ファインシリコンフレッシュ」とし、外壁は微弾性フィーラー&水性シリコン樹脂の「オーディフレッシュsi100」とさせて頂きました。 |
外壁・屋根塗装リフォームの流れ
モニエル瓦屋根 116.0㎡、外壁 サイディング166.2㎡、軒天 ケンエース25.0 ㎡、軒樋、竪樋、物置、破風、鼻隠し、外壁板目地・サッシ廻りシール打替え、その他工事 | 21日間 | ||
屋根 瓦用エクセルガード、サン瓦Uトップ(ブラック)弱溶剤系2液型アクリルシリコン樹脂塗料 外壁 オーディフレッシュsi100(Hana-125)軒天 透湿性軒天専用塗料、破風・樋 ウレタン樹脂塗料、 | 124.0万 |
ネットよりお申し込みを頂いたお客様の屋根はモニエル瓦の平型タイプでした。モニエル瓦には山型と平型の2タイプがありますが、今回はエースペイントの「サン瓦」の下塗り・中塗り材を使用し、仕上げは日本ペイントの弱溶剤系2液型「ファインシリコンフレッシュ」をご提案させて頂きました。 仕上げ材には水性の1液型シリコン樹脂塗料も有りますが、積雪の殆ど無い首都圏や西日本と異なり、雪害などの可能性を考慮すると弱溶剤系2液型アクリルシリコン樹脂塗料の方が密着性に優れており安心感が有ります。 最も大事な工程は基材に載っている劣化したカラースラリー層を除去することに有り、高圧洗浄機で時間を掛けながら丁寧に作業を進めます。もし、脆弱なスラリー層が残ってそのまま塗装した場合、専用シーラーを塗っても密着不良を起こして剥がれの原因になりかねません。 今回の仕様の場合、密着性の良い「エクセルシーラー」を2回ローラーで塗布し、水性カチオン系の「エクセルガード」を塗布してから仕上げ材の塗布に掛かります。この厚膜型の「エクセルガード」は仕上げ塗膜を通過した水分を遮断し、カラースラリー層を溶かして剥離することを防止する為の中塗り材です。合計5回塗りの手間の掛かる作業ですが、塗膜剥離が問題となりやすいモニエル瓦の塗替えには重要な工程です。 また、仕上げ材の弱溶剤系2液型アクリルシリコン樹脂塗料は光沢が有り、中塗り材との密着も良好で耐久性も向上します。今回は早めの梅雨入りとなりましたが、高圧洗浄の後1日の乾燥期間を置いてから下塗り材を塗布し、その後仕上げ作業に入りましたので工程上の問題は発生しませんでした。 |
施工前 モニエル瓦(平型) | 施工前 モニエル瓦の表層のスリラーは比較的劣化は進んでいませんでした。 | 施工前 北面などは藻付着が見られ、洗浄作業では脆弱化したスリラーと共に完全に除去する必要があります。 |
施工前 窯業系デザインサイディングは若干のチョーキングが見られます。 | 施工前 軒樋・縦樋は紫外線の影響で艶引け・褪色が進み、塩ビ製の樋は劣化が進んでいます。 | 施工前 サイディングの板目字&サッシ廻りのシールはまだ弾力を失っていませんが、今後の事を考慮し全面的な打替えとさせて頂きました。 |
高圧洗浄作業では脆弱化したスリラーを完全に除去する必要が有ります。 | 高圧洗浄完了後 | スラリーに浸透する専用のシーラーを2回塗布して密着を強化して固定します。。 |
外部からの劣化因子(雨水 熱など)を遮断して耐久性を高める為エクセルガード(中塗り材)を塗布します。 | エクセルガード塗布完了。 | 仕上げ材は弱溶剤系2液型のシリコン樹脂塗料を2回塗布します。(合計5回塗り) |
シリコン樹脂塗料の上塗り。 | 軒天は防カビ性と透湿性に優れた水性カチオン型塗料(ケンエース)を2回塗布。 | サイディング外壁は微細なビビ割れに追従する微弾性フィーラーを塗布し、水性シリコン樹脂塗料2回で仕上げます。 |
施工完了 | 施工完了 |
施工完了 | 施工完了 |
施工完了 | 施工完了 |